バドミントンコートの大きさは競技人数で変わる?覚え方の4つのポイント
バドミントンのコートは1対1で戦うシングルスと2対2で戦うダブルスとで大きさが変わります。バドミントンを始めたての方にとっては競技人数によって変わるルールが複雑に感じるかもしれません。しかし実際はたった4つのことを覚えるだけでOKです。バドミントンコートの大きさに迷ったら思い出してほしい4つのポイントをご紹介します。
バドミントンのコートは12本のライン(線)で作られている
一般的な体育館に描かれているバドミントンのコートは、自分と相手の陣地を隔てるネットと並行した横ラインが6本、垂直な縦ラインが6本(内2本はセンターライン)の合計12本でつくられています。
これらの線で作られた面の範囲が、競技範囲になるのです。そしてこの競技範囲が状況によって変化するので、バドミントンのルールが複雑だと感じるのです。
競技範囲は、「競技人数」と「打球がサーブか否か」によって変わります。
つまり実際に覚えておくのは次の4通りだけです。これで全てが網羅されます。
- 1.シングルスのサーブの場合
- 2.シングルスのサーブ以外(ラリー)の場合
- 3.ダブルスのサーブの場合
- 4.ダブルスのサーブ以外(ラリー)の場合
1.シングルスのサーブの場合のコートの大きさ
シングルスのサーブの場合の有効な競技範囲は次の通りです。
- 横ライン:前方ラインから、一番遠い外側のライン
- 縦ライン:内側のラインからセンターライン
「狭く・長い」のがシングルスサーブのコート範囲です。
※バドミントンのサーブは対角線上に打ちます。
2.シングルスのサーブ以外(ラリー)の場合のコートの大きさ
シングルスのサーブ以外(ラリー)の有効な競技範囲は次の通りです。
- 横ライン:ネットから、一番遠い外側のライン
- 縦ライン:内側のラインから、反対側の内側ライン
シングルスのサーブの時とほぼ同じです。
覚え方も「狭く・長い」と覚えておけばいいでしょう。
3.ダブルスのサーブの場合のコートの大きさ
ダブルスのサーブの場合の有効な競技範囲は次の通りです。
- 横ライン:前方ラインから、次の横ライン(奥2本線の内側ライン)
- 縦ライン:外側のラインから、センターライン
「広く・短い」のがダブルスサーブのコート範囲です。
※バドミントンのサーブは対角線上に打ちます。
4.ダブルスのサーブ以外(ラリー)の場合のコートの大きさ
ダブルスのサーブ以外(ラリー)の有効な競技範囲は次の通りです。
- 横ライン:ネットから、一番遠い外側のライン
- 縦ライン:外側のラインから、反対側の外側のライン
つまりコートの全てを使うのがダブルスのラリー中のコート範囲です。
「広く・長い」と覚えておきましょう。
なぜラインがたくさんあるの?
最後に、なぜ描かれたラインがこんなに複雑なのか、個人的な見解を交えながら解説します。
複雑になっている要因は2つあると考えています。
まず、「競技人数によってコート範囲が異なる」から。
これは単純で、一人で戦う時と、二人(ペア)で戦う時とでは、二人(ペア)で戦う時の方が広範囲の球に反応できますよね?ですので、二人(ペア)で戦う時のほうが広く設定されているのだと思います。わずかな差に感じるかもしれませんが、横幅のある・なしで意外と変わるものです。
二つ目は「体育館の予算」が理由なのかなと思います。
変な話、シングルス専用のコート、ダブルス専用のコートがあれば、ラインの違いを意識することはそんなには多くありません。サーブかサーブ以外か、だけの違いですから、見間違うことも少ないでしょう。しかし、多くの体育館では、シングルス・ダブルスの(ましてやバドミントンの)専用コートは設けておらず、兼用のコートとして、すべてのラインが描かれているのです。
そのため、ルールが複雑のように見えているのではないでしょうか。うん、多分、そうです。
さぁ、今回はバドミントンのシングルスとダブルスによるコートの大きさについて解説しました。悩みが解消できていると幸いです。
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