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バドミントンのシャトルとは? シャトルの種類と選び方

バドミントンの特徴のひとつといえば、シャトル。ラケットで打ち合う羽根のついた球のことです。バドミントンのシャトルにはいくつかの種類があり、それぞれ使用する環境や用途によって向き不向きがあります。本記事ではそれらシャトルの種類と適した選び方をご紹介します。

バドミントンのシャトルとは??

まず、バドミントンのシャトルについてご紹介しておきましょう。
シャトルは主に「羽根」と「コルク」から構成されます。ピンポン球よりも一回り小さな半円のコルクに羽根が刺さっています。
お正月によく遊ばれる羽子板の羽根と形としてはよく似ています。

シャトルはバドミントンにおいて、競技に及ぼす影響力が非常に高いものです。使用する道具の中で、一番の影響がでるといっても過言ではありません。

そのため、バドミントンのシャトルには規格としてある程度のルールがあります。

    ▼【シャトルの規格】

  • 羽根の枚数 :16枚
  • 羽根のサイズ:62mm~70mm
  • 羽根の先端 :58mm~68mm(円形)
  • コルクの直径:25mm~28mm
  • 重量:4.74g~5.50g

上記は2014年現在のものです。

これがバドミントンのシャトルとして認められるための規格です。もし、今お手元にシャトルがある方は一度羽根の枚数を数えてみてください。きっと16枚あるはずですから。

シャトルには水鳥タイプとナイロンタイプがある

バドミントンのシャトルは2種類に大別されます。それが「水鳥タイプ」と「ナイロンタイプ」です。
これらの大きな違いは「羽根」の素材。この素材により、飛行性・精度、耐久性、金額に差が出るのです。

    ▼シャトルタイプの違い

  • 水鳥タイプ:飛行性・精度に優れる。比較的安価だが、耐久性は低い
  • ナイロンタイプ:耐久性に優れる。比較的高価で、耐久性も高い

1球あたりの金額でいうと、ナイロンタイプのほうが高価です。しかし耐久性を加味して、コストパフォーマンスで考えるとナイロンタイプのシャトルのほうが実は安価だったりするのです。水鳥タイプは壊れやすく、消耗が激しいですから。

水鳥タイプのシャトルの特徴と適した使用方法

水鳥タイプのシャトル

水鳥タイプの特徴は飛行性能の高さです。打球が安定するため、公式の試合は水鳥タイプで行われます。

そのため「試合」を意識するのであれば普段から水鳥タイプのシャトルで練習しておいたほうがいいでしょう。

また飛行性能が高く、打球が安定しますので、コントロール練習にも適しています。

    ▼水鳥タイプはこんな人にオススメ!

  • ・試合を意識した練習をしたい人
  • ・打球のコントロール練習をしたい人
  • ・気持ちの良い打球感を求める人
  • ・コストはあまり気にしないリッチな人

<more>水鳥タイプには等級がある

水鳥タイプには品質の違いによって等級があります。
(財)日本バドミントン協会が認めた「第1種検定合格球」「第2種検定合格球」などの高品質なシャトルや、安価で低品質なものがあります。

ちなみにバドミントンの公式試合はこの「第1種検定合格球」か「第2種検定合格球」の使用を定められていることが多いのです。普段からこれらのシャトルを使用できるのであれば、公式戦に出場した時もシャトルへの違和感は少なくてすみそうです。

「第1種検定合格球」「第2種検定合格球」などの等級のシャトルには目印としてシャトルの筒にそれらのシールが貼ってあります。それらは (財)日本バドミントン協会が品質をチェックし保証したものですので、シャトル選びの祭に参考にしてみてください。

<more>水鳥タイプは自然素材だから・・・

水鳥タイプのシャトルは「天然素材」。そのため温度・湿度といった環境にも影響されます。そのため夏の暑いときと冬の寒いときでは同じシャトルでも飛び方に変化が生じることがあります。

具体的には、シャトルの飛距離や打球感が変化します。。
変化として、気温が高いとシャトルの飛距離が伸びる傾向があります。

それらを是正するために同じシャトルにもいくつか階級があり、番号が振られています。それらの中から季節や使用環境によってシャトルを選ぶとより実戦に公式に近い形でバドミントンが楽しめます。

階級は使用する温度を目安に選ぶといいでしょう。
次に番号と使用温度の目安の表を示しておきます。ちなみに、番号が大きければ大きいほど、飛距離が伸びるように作られています。

    ▼【シャトルの使用温度目安】

  • 1番:33度以上
  • 2番:27~33度
  • 3番:22~28度
  • 4番:17~23度
  • 5番:12~18度
  • 6番:7~13度

番号一つで飛距離が数十cmも変わることがあります。
基本的に店頭には季節に合わせた番号で販売されていると思いますが、一度ラベルをチェックしてみると面白いかもしれません。

またバドミントンを始めたばかりで「うまく飛ばせない」という人は、最初は大きい番号のシャトルを使って、練習してもいいでしょう。やはり遠くまで飛ばせると、それはそれで楽しいですからね。

ナイロンタイプのシャトルの特徴と適した使用法

ナイロンタイプのシャトル

ナイロンタイプのシャトルの特徴はなんといってもその耐久性です。

シャトルはどうしても寿命があるので消耗品なのですが、ナイロンタイプのシャトルは壊れにくいため、比較的、長く使えます。

ですから、まだバドミントンを始めたばかりでうまくシャトルを面で打てない人などはナイロンタイプで練習するといいでしょう。水鳥タイプは、壊れやすいため、出費が嵩むからです。

また、「私は、ある程度以上打てますから!」という方も、前述の理由と同じ理由で、ノック強打を含む練習時はナイロンタイプがオススメです。シャトルの飛び方・精度を高める以外の練習であればナイロンタイプのほうがお得(なはず)!ということです。

    ▼ナイロンタイプはこんな人にオススメ!

  • ・バドミントンを始めたばかりでたくさん練習したい人
  • ・試合出場が目的ではなく、レクリエーションとして楽しみたい人
  • ・コストを抑えて楽しみたい人
  • ・とにかく強打したい(打球精度は二の次)

まとめ

いかがでしたでしょうか。バドミントンのシャトルについてご紹介しました。
店頭には複数のメーカーのシャトルが並んでいることが多いでしょう。どれがいいのかは、使用用途によって選ぶべきなのです。ノック練習に高価なシャトルは必要ありませんし、実践練習ならやはり高価なシャトルを使いたいもの。

シャトル購入の際は、ぜひその用途を考えてみてください!