バドミントンのラケットの選び方とは?初めてのラケットの選び方
バドミントンのラケットには重さやグリップの太さ、素材、対象者のレベルなど様々です。特に初めてラケットを購入する時は、どれを選んでいいか迷ってしまうもの。見た目ももちろん大切な選定基準ですが、それ以外の指標をどう読み解くかによって、今後のバドミントン人生が変わるかもしれません。いいラケットに巡り会えば、いいバドミントン人生が待っているはずですから。今回は、バドミントンにおいて最も重要といえる道具「ラケット」の選び方について紹介します。
バドミントンラケットの重さは[U]の数値から読み取る
まず大きな選定基準になるバドミントンラケットの重さについて紹介しましょう。「重さ」といってもそれぞれの重さの差は大きくても10〜20g程度。そのため、バドミントンラケットを店頭で持ち比べて、正確な重さを判別し比較することはなかなか難しいかもしれません。
しかし、その時は重さの差を大きく感じなかったとしても、練習中や試合中で打ち続けて疲れてくると、意外と感じるものなのです。ですので、しっかりと自分に合った「重さ」を見極めて、バドミントンラケットを選んで欲しいと思います。
バドミントンのラケットの重さを知るための指標はラケットのどこかに記述された「3UG5」や「4UG4」などの英数字の記号。これらが書かれたシールが貼られている場合が多いでしょう。
この英数字の前半部分の「○U」の数値がラケットの重さを示しているのです。
数字が大きくなるほど、軽いラケットになります。
- 5U:約75-80g
- 4U:約80-85g
- 3U:約85-90g
- 2U:約90-95g
重いラケットにも、軽いラケットにもそれぞれメリットがあります。
例えば・・・、
- ▼重いラケットのメリット
- 打球に重さが出る(パワフルな打球)
- 力がなくても強い打球が打てる
ラケット自体が重いので、その重さを利用した力強いショットが打てます。パワーや体力に自信がある人で、強いスマッシュをバンバン打ちたい方は重めのラケットを選ぶといいでしょう。
- ▼軽いラケットのメリット
- 操作性が良い
- 疲れにくい
ラケットが軽いので、扱いやすいのが特長です。素早いラケットワークもしやすいのでデリケートなショットを打ちたい人は軽い方が適しています。またラケットの重さによる腕の疲れも軽減されるので、体力に自信がない人も軽い方を選ぶのがいいでしょう。
たかが10〜20gの差だと考えずに、自分の目指すプレースタイルを考えてからラケットを選ぶと、ラケット選びにおいて後悔することも少なくなるのではないでしょうか。
バドミントンラケットのグリップの太さは[G]から読み取る
先ほど紹介した「3UG5」や「4UG4」などの英数字の記号、後半の「G○」はグリップ(持ち手)の太さを示しています。
この数字が大きくなるほど、グリップは細くなります。大抵の場合、「4」「5」「6」の3パターンなので、その中から自分に合った太さを選びましょう。
もちろん「太さ」にもそれぞれメリットがありますので、一例を紹介しておきます。
- ▼太いグリップのメリット
- 手が大きい人に向いている
- 力が伝わりやすい
- しっかりと握れる
- ▼細いグリップのメリット
- 手が小さい人でも扱いやすい
- フォアハンド、バックハンドなど持ち替えが容易
- 操作性がいい
基本はご自身の「手の大きさ」を基準に選ぶと良いでしょう。それに加えて、目指すプレースタイルを考えて選択しましょう。
また、基本的にグリップには、グリップテープと呼ばれる(主に)滑り留め強化を目的としたテープを巻き重ねます。そのため、グリップテープ分の太さを考慮して選ぶことをご注意ください。
ラケットの"しなり"でシャフトを見る
バドミントンラケットを選ぶ際には、シャフトの"しなり"も合わせてチェックしておくといいでしょう。シャフトの"しなり"は打球時のシャトルの飛び、さらに打ち心地を左右します。
では、硬い、柔いでどんな違いがあるでしょうか。それぞれのメリットの一例をご紹介しておきます。
- ▼シャフトが硬いラケット
- スウィングが安定する
- パワーをそのまま伝えられる
- ▼シャフトが柔いラケット
- "しなり"を利用した打球が打てる
- 球が吸い付くので、タイミングが取りやすい
"しなり"は数値化されて表示されているものではありませんので、実際に触って確認してみるといいでしょう。
初心者が選ぶべきバドミントンラケットの特長
初めてラケットを購入する初心者の方は、どういったラケットを選べばいいか、まとめておきましょう。
初心者の方にオススメなラケットは、軽くて操作性が良く、"しなり"が良いものがオススメです。
なぜなら初心者の方は、まだスウィングスピードもパワーも100%出し切れていないことが多いので、それをカバーできるラケットだからです。
とはいえ、やはり一番は見た目が気に入ったもので良いと思います。自分で選ぶ最初のラケットは、きっと思い入れの強いものになるでしょう。
バドミントンラケットの対象レベルはメーカーが決めている
ちなみにバドミントンのラケットには、「初心者用」「中級者用」「上級者用」などオススメの対象レベルが設定されています。
これはラケットメーカーが設定し、その設定を基にお店で記しているのです。ラケットの開発者が、初心者用なら初心者にオススメと教えてくれているので、こんなに親切な情報はありませんよね。
また、これらの表示は義務付けられているわけではなく、案内するかどうかはお店側の判断みたいなのです。そのため、お店側で独自に設定してある場合もあるかもしれません。
では、あなたの運命のバドミントンラケットが見つかることを願っています。