Bad Map

Top > バドミントンのハイバックを簡単にする打ち方〜初心者が意識すべき3つのコツ〜

バドミントンのハイバックを簡単にする打ち方〜初心者が意識すべき3つのコツ〜

バドミントンのショットの中で習得が難しいとされる「ハイバック」。練習を繰り返しても思うように飛ばないと嘆く人も多いと思います。そのため弱点とする人も多く、「遠くに飛ばせない」「狙った箇所にコントールできない」など悩みも様々。本記事では、そんな悩みを解消するためのハイバックの打ち方について3つのコツを踏まえてご紹介します。

バドミントンのハイバックとは??

ハイバックはバドミントンの中でも習得の難易度が高いショットの一つです。他のショットと異なり、対戦相手に対して背を向けて打つことが特徴です。

バック側の奥(後方)に追い込まれた際に活用したいショットで、通常のオーバーストロークでは間に合わない場合などに重宝します。

苦手な人が多いせいか、多くはバック奥を狙われるケースが多く、ハイバックを上手く打てるかどうかで、ラリーの展開、または試合結果は大きく変わるでしょう。

追い込まれた場合も、きちんと高く、遠くにハイバックで飛ばすことができれば、そこからまた体制を立て直せますし、反対にハイバックでドロップやカットなど攻めに転じることも出来るからです。

なぜハイバックは飛ばないのか?

なぜハイバックは難しく、思った通りに飛ばせられないのか・・・。

原因はいくつか考えられます。例えば・・・、

  • 力を入れすぎ
  • 手首がブレる
  • ポジショニング

などなど。これら一つ一つがハイバックをうまく打てない原因になっているのです。

力を入れすぎ

最も多い原因は、「力(りき)み」。遠くに飛ばそうという意識から、力いっぱいラケットを振っている方のことです。バドミントンの全てのショットに共通して言えることですが、シャトルを遠くに飛ばすために必要なのは決してパワーだけではありません。世界で活躍する選手を見てもわかる通り、ボディビルダーの筋肉のような大きな筋力は必要ないのです。バドミントンのショットは腕の回転運動が大切です。振り回すことよりも、腕を肩を肘を回すことを意識してみましょう。

手首の角度があまい

手首は腕に対して90度に立て、「前腕とラケットが垂直になっている状態」がベター。しかし、ハイバックの場合、なぜかラケットを大きく振り回してしまい、手首が寝た状態になる人が多いのです。手首が寝ていると、前述した回転運動ができませんから、シャトルにパワーが伝わりにくいのです。だから、シャトルが飛ばないのです。打ち始めから、打ち終わりまでの手首の角度を意識しましょう。「手首を立てて、回転運動で打つ」が基本と心得ましょう。

ポジショニングが悪い

シャトルの落下地点に、いち早く入る。これもバドミントンの共通認識です。ハイバックも例外ではありません。しかし、ハイバックはどこか回り込んでオーバーストロークで打てない場合の代案のような意識を持っている人がいます。そのためポジショニングがあまく、落下点より遠い位置で打とうとするのです。そうすると「腕だけで打っている状態」になりますから、当然、シャトルを飛ばすことはできません。ハイバックを打つ場合も、しっかりとフットワークを使い、シャトルの落下点に入り込む必要があるのです。

ハイバックを簡単にする打ち方

ハイバックは、打つタイミングが非常に大切です。多くの筋力が必要なわけではありません。飛ばない原因は、シャトルを打つタイミングが悪いのです。ハイバックを遠くに、コントールして飛ばしたいのであれば、筋トレよりも、自分の最適なタイミングを見つけるための練習をした方がいいでしょう。それだけ大きく変わります。

では、その自分の最適なタイミングの見つけ方は、前述した「ハイバックが飛ばない原因」に当てはまらないよう、繰り返し打つのがいいと思います。

さらに、ただ打つのではなく、以下の3つのコツを意識するとさらにいいでしょう。

1. フォーム

当たり前のことですが、フォームは大事です。大振りはいけません。どちらかというと、シャープに振り抜くことを意識してください。大振りだと、大きな力を使う割に、シャトルにはパワーが伝わりません。鋭く振り抜くのです。

ラケットの握りは、通常のバックハンド同様、親指をグリップの腹に添えるサムアップをします。もちろん手首の角度にも注意しましょう。あとは回転運動です。

回転する順は、「肩→肘→手首」の順です。最後の手首の回転で、シャトルを打つのです。

相手に背を向けた状態で、向かってくるシャトルに対して、肩→肘→手首の順で伸ばしていくのです。コツは肩から入ることです。そうすることで「手打ち(手だけで打つ)」を防げます。あとは回転運動しながら待ち構えて、サムアップした親指で押し出すように弾く、これがハイバックのフォームの基本です。

2. 打点

シャトルを捉える位置は、「対戦相手と自分との間」が基本です。相手から見て自分の身体より後方でシャトルを捉えるのは好ましくありません。力が入りませんから。

ハイバックの場合、コートの奥に差し込まれた状況で使うケースが多いので、体の後方で打ってしまいがちですが、それではシャトルは遠くに飛ばせません。

シャトルを体より前方で捉えることを意識してください。ハイバックは相手に背を向けているので、背中側でシャトルを捉えるようにしましょう

3. 重心移動

シャトルを遠くに飛ばすためには、重心移動が欠かせません。シャトルを待っている時は、重心は後方に寄せ、パワーをためます。そしてスウィングと同時に重心を前方に移動させるのです。

さらにハイバックの場合は、打つ瞬間に背筋を反るイメージを持っておきましょう。重心移動により、あなたのパワーを効率よくシャトルに伝えることができます。

まとめ

以上、バドミントンのハイバックの遠くに飛ばせない原因と、飛ばすためのコツについて紹介しました。今回ご紹介したことを意識して、あとは自身のタイミングを見つけてください。

ハイバックを習得できれば、プレーの幅は大きく広がります。今までなら、バック奥に攻められ、ネット前に詰められ、プッシュで決められていた場面でも、ハイバックのクリアで反対に攻めこめるようになるわけですから。ぜひ実践してみてください。